2016年12月28日水曜日

2016年のamiinAのこと



やばい!2016年もあと4日で終わりという時に約半年振りの日記!!
今年最初に掲げた目標「行った現場は全てブログに書く」、全く実現できなかったよー!!!

それは置いといて、明日(2016年12月28日)は、
amiinA presents WonderTraveller!!! act.5
開催の日!!!

私が今年最も多くライヴを観たアイドルはamiinA。
amiinAのお陰でこの世界に希望が持てた、と言っても過言ではない!
みんなの希望を乗せて漕ぎ出したamiinAの船が、明日はどんな世界に連れていってくれるのか、どんな光景を見せてくれるのか、本当に楽しみ。


突然ですがここで今年観たamiinAライヴを振り返りまーす!

2016.5.3.  渋谷WWW
WonderTraveller!!! act.4

2月13日にmiinaちゃんが脱退し、新メンバーmiyuちゃんが加入して「amiina」から「amiinA」になって再始動した日。
miyuちゃんは本当にステージに現れるその時まで一切の情報が伏せられていて、名前も写真も出ていなかったから、この日のライヴでトップバッターで出ていた3776ちよのちゃんが「(新メンバーの子)すっごく可愛かった〜!」とMCで普通に言っていただけで、ものすごくドキドキした。(出演者同士だから、楽屋で会ってるのは当然なんだけど)
そしていよいよステージにmiyuちゃんが登場した瞬間の緊迫感と、歌いはじめたその一瞬で心掴まれて、自分だけでなくその場の多くの人の緊張して固くなっていた心がパーッと解放されたのを肌で感じた空気、他のどんな場所でも味わったことないものだった。
一番近いのは、演劇の舞台で役者のパフォーマンスで客席の空気がガラっと変わる瞬間だったように思えて、後から、miyuちゃんが劇団四季出身でずっとミュージカルの舞台に立っていた人だと聞いて納得。

この日のアンケート用紙に描いた二人の似顔絵と

翌日に、amiちゃんがmiyuちゃんに「(amiinAに入ってくれて)ほんとうにありがとう」と言いながら涙ぐんでいた顔を思い出しながらちゃんと描いた絵

(miyuちゃんの顔が2つともほぼ同じ…)

5.30. 渋谷TSUTAYA O-Crest ヤンヤン歌うステージ 晩春SP!!

このあたりから、「◯◯ってどういう意味か知ってる?」というお題でその日のイベントタイトルや会場の名前にかけてMCで話す→それが本当の意味とかけ離れているというコントみたいなMCのスタイルが確立されてきた気がする。
この日は勿論「晩春」がお題だったけど、それ以上に、チェキを撮る時にamiちゃんと話したことの方が印象的だったので晩春トーク吹き飛んでしまった。(何を話したかは内緒)

前体制のamiinaの時から歌われていた曲「Signal」の歌詞の一部が、新体制になってから変わっていることを意識して描いた。5月3日の日に「歌詞…もしかして変わってる?!」と思っていたのが確信に変わって、amiinaからamiinAのドラマ性に改めて感服。

「あの時描いた空想抱えて 本当の歌選んだから ここにいる」



6.17. 新宿ロフト 中野ロープウェイ開店7周年記念ライブ! 千秋楽

amiinAの物販と3776出演時間がギリギリ被ってて(結局ライブも観れたけど)、やきもきした思い出!



6.28  恵比寿CreAto Party Rockets GT  TALK LIVE「Rockin' Party#14」
パティロケお姉さんの企画にお呼ばれ!パティロケもみんな高校生ぐらいだけど、十代の3〜4歳差って大人の比じゃなくものすごーーーく大きく感じる。トークでパティロケのみんながamiinAの可愛さにデレデレしていたのが印象的。
ゲストライヴとしては異例の長尺で、CreAtoの設備を存分に活かしてスクリーン映像や照明の演出で観せてくれて嬉しかった!
amiちゃんは髪を切ってて、miyuちゃんは前髪を分けてた。




7.24 青山 月見ル君想フ   Buddy Connection〜ふたりぐみ大冒険〜

この日、アルバム収録曲の「Canvas」のライヴレコーディングがあり、観客のコーラスが収録された。ライヴそのまま録るのではなく、終演後にきっちり時間を取って、音楽が鳴っていないシーンとした中で、amiちゃんが指揮、miyuちゃんがカウントをとって歌うという貴重な体験。しかも声のバランス的に女性は最前列に配置されたので、アイドル(この日出演していた校庭カメラギャル)の二人と並んで歌うという激レアな状況だった…。
異様な緊張と妙な高揚感があって、しかもその日の音がアルバムに刻まれていて永遠に残っている、特別な思い出。
あと、参加した一人が昼から咳していたのだけど、「今日レコーディングなのに…ゴホゴホ」と無駄にカッコつけていたのも思い出。
あと!この日は初めて(現体制になってからの)「RunBlue」が披露されて、月見ルの大きな満月の下で聴く「RunBlue」、最高だった!!!
ライヴレコーディングの時、ヘッドフォンを着けていた二人。顔が小さすぎてものすごくでかいヘッドフォンに見えた!



8.15  新宿ロフト 3776ワンマン『盆と3776が一緒に来るよ!』

(参照:成馬零一さんのウェブマガジン「ich」に掲載されたライブレポ対談。https://note.mu/narima01/n/n54876e3f114f イラストいっぱい描きましたので見てね!)
いやー、この日のコラボは本当に凄かった…自分の中の「コラボ」という概念にないものだった!


amiちゃんとmiyuちゃんが、ちよのちゃんのことを「ちよの氏〜」と呼んでいたのがなんだか可愛かったな。ということを思い出しながら描いた絵。





8.24.  4th single『Atlas』発売

「Canvas」以来、約1年3ヶ月振りのamiinAのシングル、amiinA名義としては初めてのCD!
発売日、amiinA members(amiinAヲタの総称)の皆さんと、お店貸切状態で音源をかけて祝杯あげた夜の思い出。私はその日に購入したのでそこで初めて音源を聴いて、ずっとライヴで1番しか歌っていなかった「soar」の2番の歌詞を初めて聴いて、涙。
他の日に一人で、公園のブランコに乗りながら「soar」聴いたらボロボロと本格的に泣いた。(通報されなくてほんとよかったと思う)
「Atlas」発売日に描いた絵。



9.1. 『Atlas』MusicVideo公開




現体制初のMV!
黒い衣装の二人が、いつもより大人っぽく見えてドキドキした。


「白い羽根 広げたなら」という歌詞の所の振り付けが、本当に羽根を広げているようにしか見えないなといつも思っていたので、その場面がアニメーションと共に映像化されていて嬉しかった。



9.19.  IDOL Pop'n Party Vol.13  TOKYO FM HALL


ホールの天井の照明をamiちゃんが「宇宙船みたい!」と言っていた独特の表現力。
そして「宇宙船→コロニー→ニンジン」の謎の連想で、シュールなMCになっていた…。
けど、amiinAと宇宙のイメージはぴったりだなと思って描いた絵。




10.26. 1st album 『Avalon』発売

待望のアルバム発売!!!
そしてこのアルバム発売直前の重要な時期の週末に、都内のライヴではなく、3776の本拠地である富士宮の「元気広場」での3776定期公演「花と食の元気市 〜今日はみんなと」にゲスト出演。これだけでも3776との絆の深さがわかる。

このイベントで、私はステージ装飾をお手伝いした。この貴重な体験と、この日のレポートは別にちゃんと書きたい。
初めて野外で聴くamiinA、そして野外での3776×amiinAコラボの「3.11」…!
そして自分が作った(と言っても「こんな感じがいいな」と雑なイメージ画を描いて小道具を作っていっただけで、実際に現場で作り上げてくれたのは皆さんのご協力のおかげでした。本当にありがとうございました…!)装飾の前で、大好きなアイドルのみんなが歌い踊っているのが本当に夢のようで信じられなくて、なんかずっと頭がホワホワしていた。


「Canvas」の時、客みんなで大合唱の瞬間、ステージ後ろ(客から見ると目の前)にある民家の、二階の窓が突然開いて人がしばらく覗いていたのが印象的。普段からライヴをやってる場所だけど、普段は聞いたことない声が聞こえてきてびっくりしたんだろうな…と思った。
(↓の写真の白い壁のお家)



11.5. タワーレコード新宿 amiinA 1stアルバム『Avalon』リリース記念イベント

待ちに待ったアルバム発売ーーー!!!!!
「Atlas」もだったけど、ジャケットが他で見たことないくらい凝りに凝っていて、シングル、アルバム、おまけのペーパークラフトも含めて一つの世界観で貫かれている!脱帽。

タワレコ新宿では、アルバムのタイトル曲『Avalon』のダンスを初めて観れた!
曲のはじめ、miyuちゃんが歌ってその後ろからamiちゃんが顔を出すみたいな振り付けが可愛い。



「2人の手には 千の槍」の所も、大好き。



12.7. TRASH-UP!! vol.24発売



私が雑誌 TRASH-UP!!さんで連載させてもらっている「東京アイドル標本箱」に、amiinAのことを書きました。
現在も本屋さん(タワーレコード、ヴィレッジヴァンガード、Book unionなど)で発売中!
http://www.trash-up.com












取りとめもなく書いてきてしまったけど、amiinAを軸に2016年を振り返ってみました。
明日(というか、もう今日)のWonder Traveller!!! act.5では、どんな景色が見れるのかな。




2016年7月22日金曜日

少女閣下のインターナショナル殺人事件のこと

やばい!2ヶ月振りのブログ!!書き方忘れそうだった!!!
この2ヶ月お休みしていた・・・わけではなく、
リアルサウンドさんで連載コラム「美女を浴びたい」が始まったり
成馬零一さんのwebマガジン「ich」に参加させていただいたり
していました。
上記も宜しくお願いします!!!





そして最近観た中で、「なんだこれ!わけわかんね〜!」と心の中で叫びながらなぜか最後には泣くほど胸打たれた印象的なライヴは
少女閣下のインターナショナル「殺人事件」活動休止前ラストライブでした。




少女閣下のインターナショナル(以下、少ナショ)

「少女閣下のPKウルトラ計画」MV


活動休止前の最後のライブと最後のアルバムが「殺人事件」というタイトルって、まじカッコ良すぎ!
少ナショはB級ホラー映画やSF映画の世界からの引用が音楽にいっぱい詰め込まれていて、その感覚がパフォーマンスやアートワーク全てに貫かれているのが印象的だったけど、シリアスになりすぎないで最後まで「B級」感が失われなかったのは、偏にメンバーそれぞれの面白キャラによるものだと思う。本当に全員そのまま漫画から出てきたみたいだった!

開演直前、幕に映るメンバーのシルエットが映画のオープニングみたいで超カッコよかった。これから何が始まるんだろう・・・!というドキドキ感があった。
最初に「Atari shock love」から始まりカッコイイ曲やシリアスな流れからの盆踊り曲「Nowhere on-do」、そして「echole」でいきなりのピーク!この曲こんな最初の方にやっちゃうの・・・!と思いきや、5曲やったところでいきなりの10分休憩!

この日のステージ上に端から端まで段ボールで作られた書き割りのようなセットが置いてあって、その段ボールで作られた太陽の塔とか東京タワー(多分)とか高層ビル群とかの絶妙なチープさとヘロヘロ感が「少ナショらしさ」を表していて、すごい!最高のセット!さすが、ラストだし気合い入ってるんだな、と思っていたら、終演後にその段ボールセットがナ庶民(少ナショヲタの皆さんの総称)の発案で皆さんの手作りだったと聞いてびっくりした!
ステージに初めから終わりまであるセットをファンが手作りってすごいことだし、それにOK出せる運営側とナ庶民との信頼関係…というより、共犯関係のようなもの感じてなんかいいな〜と思った。
(終わったら速攻片付けてたので、セットの写真撮れなかった…)


休憩明けてから、メンバーそれぞれのソロタイム。トップバッターは福円もちちゃんのソロ曲で生誕祭の時の可愛らしい衣装(本人の手作りと知ってびっくり!)で歌い踊る直球ストレートな「ソロアイドル」のパフォーマンスだった。衣装があまりにも可愛くてガン見した!

 ☆もちちゃん、ミスiD2017セミファイナリストおめでとうございます!

この後、前回のワンマンの時みたいにメンバーのソロ曲が続くのかな?と思いきや、白川花凛ちゃんソロタイムは椅子を二脚用意して社長とのトーク!トークめちゃおもしろかったけど、白川さんのカッコイイ歌も聴きたかったな。白川さんの推し・ゆっふぃーの生誕ライブの日と重なっていてしかも徒歩1分くらいの場所でライブやっているという運命的な日だったのね。
その次は黒石衿花ちゃんで、これまた歌じゃなくて、なんと絵本の朗読だった!

(↑のような感じで絵本を捲りながら読むので両手ふさがっているえりかちゃんに、白川さんがマイクを向けてあげて、たまに耳をくすぐったり(?)して「やめてよー!」と言ったりしてて可愛かった)
絵本はアランジアロンゾだったと思う。これがまた、よく見つけてきたな〜!と思う内容だった。
旅をしている主人公が空港にいて、他の旅行客たちが飛行機に乗る時にお見送りしてもらっている所を見て「帰ってくる場所があっていいなあ。僕らにはないもの・・・」と羨んでいたら、空港の人が「それなら、ここが君たちの帰る場所になるよ。いってらっしゃい!」と言ってくれて、「これからの旅は今までと違う、待っていてくれる人がいる『帰る場所』のある旅なんだ!」と、明るく旅立っていくというもの。(大体の記憶で書いてるので間違っていたらすみません)
完全に、今の少ナショとメンバー達のことじゃん!と思って、あまりにもベタだけど泣いた。ベタなものに滅法弱い。少ナショというグループを「解散」ではなく「活動休止」にした理由のことを思いながら涙・・・。
しかしその次の、羊戸ひなのちゃんソロはなんと『ただただカレーを食べる』というもので、さっき泣いた涙返してくれ!という気持ちに!

本当にただ黙々と食べていた!わりと近くで見てたけど、カツカレーだった・・・重そう!
そのまま里咲りさ社長のソロタイムが始まり、その曲が始まった瞬間のなのちゃん(まだカレー食べ続けてる)の「あ〜はいはい、いつものやつね」というような何ともイイ表情が忘れられない!OTOTOYインタビューでの「自分は暗い曲しか聴かないから、アイドルソングが流れてくるとイライラする。社長のソロ曲もiPodに入れてたけど消した」という発言を思い出した。
そして社長ソロ曲は安定の盛り上がり!このアイドルっぽい曲(もちソロ)で始まりなんかいろんなことやってまたアイドル曲(社長ソロ)で終わるという構成よかった。
そこからの、全員そろって「少女閣下のPKウルトラ計画 」だったけど、なのちゃんがギリギリ食べ終わった直後でちょっと「ウプッ」となってて、そりゃあんな勢いでカレー食べたすぐ後に踊ったらそうなるよ〜!大丈夫か?!と、ハラハラした。

その後はもうてんやわんやの大騒ぎで(本当にそうとしか言えない)、「僕らの心電図」で衿花ちゃんが「カミサマ!」と叫ぶ歌詞のところを、ものすごく激しくシャウトしていて『自分が今まで聴いたアイドルのシャウト』の中でもトップクラスに壮絶だった(しかし、その時フロアに降りてきて歌っていたので立ち位置の関係上表情が見えなかったことが残念。背中を見つめつつどんな表情してるのかなと想像しながら聴いていた)ことや、
アンコールで二文字杏ちゃんと雨宮あまめちゃんという卒業したメンバーが登場して、セーラー戦士全員揃った!というような気持ちになったり(セーラー戦士というより仮面ライダーの方が雰囲気的に近いだろうか)、
在籍期間が長かった二文字杏ちゃんは、ニルヴァーナのあの曲のソロパートも完璧に歌えててブランクを全く感じさせなかったり(カッコよかった〜!)、
雨宮さんがいきなりダイヴしたり(ダイブしてステージに戻ってきた時の「やり慣れてない人」しかできない泣きそうな表情忘れられない)、
最後の挨拶で、里咲しゃちょーが泣きそうになった時、ロマン優光さんが定番の「社長がいちばんかわいいよー!」をやり出して笑わせようと頑張るという心温まる場面があったり(「あーおもしろーい」と、棒読みで言っていたしゃちょー)
印象深い場面は多々あるけれど、本当に泣いたり笑ったり忙しかった。
活動休止前ラストという普通ならシリアスになる筈の状況で、あんなにゲラゲラ笑うとは思わなかった。
そして自分ももちろん笑っていたけど、メンバーのみんなも、ライブ中たまにしんみりした流れになって誰か泣き出す子がいても直後にすぐ笑顔になっているのを見て、それが無理矢理に作った笑顔じゃなく本当に楽しそうな顔だったので、小さい頃友達と遊んでいて誰かが泣いちゃって暗い雰囲気になっても、遊んでいるうちに何となく楽しくなってきてまたみんなゲラゲラ笑っている、という感覚を思い出した。
本当にありありと思い出して、あの頃にタイムスリップしたかのような感覚になった。
そんな気持ちを思い出させてくれて、ありがとう!



少女閣下のインターナショナルの皆さん、スタッフの皆さん、ナ庶民の皆さん、
御愁傷様でした!













2016年4月24日日曜日

Party Rockets GT ワンマンLIVE ~Dream on Dreamers~のこと

2月末の観劇「陰陽よろず屋開業中!」(信岡ひかるちゃん出演)、
3月のリリスクワンマン@BLAZE、自撮りラップ(あっこゴリラ/ライムベリー/ChuningCandy/バクバクドキン/リリスク)@原宿アストロホール、神楽坂TRASH-UP!!主催(UN☆LUCKEY/黒猫の憂鬱/少女閣下のインターナショナル/あヴぁんだんど出演)、たんきゅんデモクラシー卒業式、韻果MATSURI(MIRIちゃん生誕)、鈴木裕乃ちゃんカレンダー発売握手会、Negiccoサンストリート亀戸ライヴ、
そして4月の3776 タワレコ新宿インストアライヴ・・・
などなど、リアルタイムで書けてない現場がたくさん貯まってしまっている〜〜〜

上記のことは改めて書くことにして、とにかく忘れないうちにPartyRocketsGTワンマンのこと!
ライヴ内容についてはナタリー記事も上がっている(写真沢山!いい写真ばっかり〜)






2017年4月17日
PartyRocketsGT ワンマンライヴ
~Dream on Dreamers~
at 新宿BLAZE


私はこの日までPartyRocketsGT(以下パティロケ)のライヴを観たことが3回ほどしかなくて、全て対バンでたくさんのアイドルが出ていて持ち時間15〜20分というような短いライヴばかりで、しかも現在のメンバーになってからは観たことがなかったので、一度ちゃんと観てみたいと思いつつ機会を逃していたのだけど、友人に誘っていただきその方の小学生のお嬢さん(私よりもずーーーっとハードコアなアイドルヲタ)と一緒にライヴを観れたので嬉しかった。

パティロケは以前から衣装がすごく凝ってて素敵だなーーーと思っていたグループで、しかもあまりいそうでいないテイストの服。基本、黒とか白とかグレーとかの抑えた色で、レース/リボン/フリル/ファー素材とかを使っているのに、ゴチャゴチャしすぎずロリータ寄りにもならない、カッコ良さと可愛さが絶妙なバランスで同居している結構珍しいタイプの衣装だと思う。

まず最近の定番だった衣装で登場して、この衣装は全然セーラー服じゃないのだけど、ずっと見てたらなんかセーラームーンの戦闘服のシルエット思い出した!


↑あと、上のイラストでわざわざ強調してしまったが(きもくてすみません…)、全体の露出はそんなに多くないのに、さり気ない肌見せが本当に素晴らしい!!!この小さなスペースが有るだけで衣装としての完成度が全然違う。
見せすぎはよくないんだよ、これだよこれ、わかってるなーーー!
と言いたくなる衣装(ほんと、すみません…)


そしてライヴ中盤には新衣装がお披露目されて(この旧衣装と新衣装両方見れるっていうの結構嬉しい。そしてアンコールがその時のグッズTシャツというのが定番ですね)、全体の色はモノトーンで、胸の所と短パン(というかスパッツ。あえてレギンスでなくスパッツと言いたい感じの質感だった)のストライプが揃っていて、カッコ良かった!
スカートはチュールみたいな素材でフワフワしていて踊る動きに合わせてヒラヒラ広がるので、カッコ良さの中にロマンチックな女の子らしい感じも。
何と言ってもポイントはトップスの絶妙な肌見せ具合!!!
ハイネックの形は全員揃っていて、袖のデザインがメンバーごとそれぞれ違う。
髪がロングの子(FUMIKA、NANASE、AYUMI)は肩を出していて、髪が短い子(HARUKA、HIMEKA)は肩を出さない半袖になっているのは、絶妙に肌の露出度合いが計算されてるのかな?と思った。
AYUMIことほりおだけガッツリ肩出してるアメリカンスリーブで帰国子女かアメアパの店員さんみたいだな…と思ったら本当に帰国子女らしいと後から聞いた。



パティロケといえば上の動画のような激しい曲と激しいダンスというイメージで、この日も後半から生バンドが入り(しかも数曲チョロっとやるとかじゃなくガッツリ入っていて、すごい迫力だった)物凄く気合いの入ったキレキレのダンスが炸裂しまくっていたけど、その中にあったアコースティックコーナーでしっとりした曲調の歌もじっくり聴かせていた緩急のつけ方が印象深い。
FUMIKAちゃんがわりと序盤のMCから最後までずっと、この日何度も「私たちはこの5人なんだ」とか「この5人でがんばる」というように「この5人」という言葉を強調していて、私は本当に触りだけしか知らないけれど、メンバーの脱退や加入を繰り返してきたこのグループの歴史や、小さな子供の時からアイドルをやっている彼女の今の気持ち、もちろん他のメンバーそれぞれの気持ちも考えながら聴いたあのアコースティックコーナーでの「オリオンの帯」と「スタートライン」の二曲の歌声の美しさは、この日のライヴのものすごいエネルギーの渦の中心にある静かな湖みたいな印象。

新メンバーの三人は、もうかなり完成されていてパティロケの世界観に違和感なくハマっていた(と初めて観た私は思ったけど、昔から観ている方がどうなのかはわからない)。
前ユニットの時に観たことがあって二人共とても印象的なキャラクターだったNANASEちゃんとほりお(名前はAYUMIちゃんだけど、どうしても語呂がよくてキャラクターにも合ってるのでほりおと呼びたくなる)は、NANASEちゃんのとても機転のきく皆を包み込むような母性的な感じと、ほりおの「私レスお化けって言われるんですけど!」と自分でも言ってたけど、最後方の位置にいても目の前にいるみたいに見えるガンガン来る存在感が対照的でおもしろかった。そして最後の挨拶で子供みたいに泣いていたほりお、愛しかった…。そしてHIMEKAちゃんの「私カワイイ」キャラも(本当にカワイイ)、猫みたいな笑顔も印象的。
FUMIKAちゃんは最後のMCで泣きながら「今日でパティロケはもういいやとか思ってる人、そういうのいらないんで!ほんとにこれからも来てください!!!」と叫んでいて、文章にするとなんか重くなっちゃいそうだけど、これを笑える雰囲気にできるあの子のキャラクターって素晴らしいな〜と思った。会場があたたかい空気になってた(ような気がする)。

そして、この日最も「ヤバい」と思った人、それはHARUKAこと吉木悠佳さん!!!


前から美人だな〜と思ってはいたけど、髪型をショートにした途端雰囲気がものすごく変わって、写真で見ただけでも「これはヤバそうだ」と思っていた。
そして実際に観たら、ステージでは物凄く激しく一番キレのあるダンスパフォーマンスを繰り広げるのに、握手会の時に至近距離で見た時は壊れそうなガラス細工のごとく繊細な美しさで、ステージ上との物凄いギャップにクラクラした。
しかもボーイッシュで少年ぽい(ショートヘアの形も、今どきっぽいオシャレなショートじゃなく絶妙に男の子っぽい形)見た目なのに、声がカワイイ!5人の中で一番カワイイ声!これもまたギャップ。
その上、あんなクールビューティーな見た目なのに、MCでも「パティロケやってなかったらただの引き篭もりだよね」とまで言われていて、喋りだすと何だか不器用そうな感じが滲み出ているのもギャップ。
この、ギャップの三乗がものすごい魅力的だったし、女性ファンが一番多そう(に見えた)なのもわかる。



最後になりましたが、誘ってくださったパティロケファンのととさん有難うございました!
お嬢さんに↓の衣装メモ絵を「うまい!似てる!」と言ってもらえたのが嬉しかったな。


並んでる間にこれを描いて握手会の時にみんなに見せたら、メンバーそれぞれ反応が違っておもしろかった!
NANASEちゃん「わ〜!ありがとうございます!」
ほりお「すごい〜!これ欲しいんだけど!」
HIMEKAちゃん「え?!わ〜!似てる〜〜〜!」
FUMIKAちゃん「やば!これ、やば!」
HARUKAちゃん「えっ…!(じっと見つめる)ありがとう!」
という感じでした。


2016年3月26日土曜日

《観劇》リボンの騎士 -鷲尾高校演劇部奮闘記- のこと



リボンの騎士 
-鷲尾高校演劇部奮闘記-

at 六行会ホール
2016年3月12日(夜公演)
終演後アフタートーク有






















※既に終了している公演なのでじゃんじゃんネタバレしています。もしDVDなどを楽しみになさっている方はご注意ください!

楽しみにしていた、鈴木裕乃ちゃん主演の舞台「リボンの騎士-鷲尾高校演劇部奮闘記」(以下、「リボンの騎士」)、しかしこの「リボンの騎士」というモチーフで鈴木裕乃主演といったら、どーーーしてもサファイア王女姿の裕乃ちゃんを期待してしまっていて、期待と妄想が膨らみすぎていた私は、直前に初日を観た友人から、なんと「裕乃ちゃんのサファイア王女姿は舞台では出てこない」という事実を聞かされ、かなりガックリきていた・・・。(でも観てる時に無駄な期待しなくて済んだから、事前に聞いておいてよかったと思う)
しかし、聞いた時は猛烈にもったいねーーー!!!という気持ちだったけど、劇そのものが本当に素晴らしかったので「このお話に『サファイア王女姿の裕乃ちゃん』は出てこなくてよかったのだ!」と納得できた。
当たり前だけど、ヲタの妄想とか見たいものを具現化するだけなら同人誌でやればいいのだ。それだけでは、演劇として素晴らしいものにも、完成されたエンターテイメントにもならないんだなとわかった。


高校の女子ばかりの弱小演劇部で『リボンの騎士』をやろうと裕乃ちゃん演じる主人公が提案し、タイトルに奮闘記とあるように様々なトラブルにぶつかりながらも何とか公演をやりとげる、という物語。
なので、必然的に部活動の舞台稽古中のシーンが多く、舞台衣装はほぼ稽古着のジャージ+Tシャツ、体感時間的には8割がジャージ・2割がセーラー服という感じだった。(普通のセーラー服姿が見られたのは結構テンション上がった)
そしてこの稽古着の裕乃ちゃん、着てるTシャツが本当に可愛いものばかりだった!

(twitterで話題になってた、後半ずっと着てるDiorのアニメ柄みたいなTシャツもめちゃ可愛かったが、始めの方で着ていたの猫Tシャツも超〜〜〜可愛かった!確かこんな感じの猫柄だったと思うけど、記憶に自信がない…。あと、↑画像左上のような、何かのロゴが大きく入ったTシャツも着てた気がする。黄色いのは演劇部のTシャツで、後半は部員みんなが着ていた。全体的に鮮やかな色のTシャツが多かったな)


※アフタートークの時に描いたメモ
Dior Tシャツの柄は複雑だったので後でネットで検索して細かいとこ答え合わせした。
(そして検索したついでに出てきたオークションサイトで自分もお揃い色違いのものを買ってしまった)



裕乃ちゃんは座長だけれども、本人もインタビューで言っているように、周りの役者陣がベテランばかり。
やっぱり舞台はその人のまるごとが出てしまうから、技術的なこともそうだけど、たくさんの舞台経験を積んでいる人の中だと、裕乃ちゃんは本当にまだまだヒヨっ子という感じだった。
でも、まゆみという役の演劇にかけるひたむきさと、裕乃ちゃんがベテラン勢の中で表面上には必死さをあまり出さずに内側でフツフツと静かな情熱をかけている様子が重なって、観ていて違和感なく役にハマっている感じがした。
多少、いや大分、ファンの贔屓目が入っているかもしれないけど…。
そして以前に裕乃ちゃん初舞台の「フライングパイレーツ」を観た時よりずーっと声がよく通るようになっていて、怒鳴ったり怒ったりすることの多い役だったけど聞き取りやすかった。

初っ端から男性が三人出てきて応援団の掛け声的に「携帯電話の電源は〜切る!!!」とかの諸注意を呼びかけるという強烈なインパクトの演出で、物語に入り込みやすかった。
その応援団長(佐伯大輔さん)が実は男性教師の中島先生役で、演劇部の「リボンの騎士」公演で王子様役でゲスト出演する。この中島先生が、何でもテキトーな超いいかげん男で鼻クソほじりながら喋るのが癖というヒドいキャラクターだった。(原作では同級生の男子生徒という設定だったらしい)
ほとんどが演劇部員の女子生徒なので、男性は少なかったが、校長先生と漫画のキャラクターの王子役(一人二役/水谷あつしさん)の方も、応援団員役とヒョウタンツギ役(一人二役/増田裕生さん)の方も前述のヒドい先生も、皆さんベテラン俳優の方々で、安定して楽しめた。
女子生徒は10人以上いてどうしても全員憶えきれなかったが、ダブル主演で裕乃ちゃん演じるまゆみの親友で、演劇部のエースでサファイア王女役を演じるトーコ役の伊藤優衣さんの、舞台女優然とした動き・佇まいが印象的。不自然なくらい明るく元気な性格だけど実はお家の複雑な事情を皆には隠していたという、暗い部分も感じさせていた。機敏で本当に妖精みたいな動きだった。
主演二人以外で最も印象深いのは、唯一の三年生部員である花本先輩(能條由宇さん)。クソ真面目なメガネキャラで、皆で話し合うシーンなどで真面目すぎてトンチンカンな事を言ってズッコケさせたりするコメディエンヌ。
パンフレットのコメントやブログやこの日のアフタートークなどで聞いた限りでは、女子生徒役の女の子たちは「役について考える時、ネットで○○(自分の役のキャラクターのキイワード)を検索しました」と言っている子が多くて、現代的だな〜!と思ったのだけど、能條さんは「この物語の中での自分の役の意味」を深く考えて自分の中で出したテーマをもとに演じていたそうで、勿論ネットで検索したりすることも一つの方法だけど、能條さんのやり方はガラスの仮面1巻で、マヤが学園祭の劇で端役(村の皆から笑われてばかりのビビ。それもまた今回の花本先輩と重なった)ながらも役の心を掴んだ演技で観客の胸を打つという場面を思い出した。マヤほど主役を差し置いてしゃしゃり出てはいなかったけど、ただのおもしろキャラというだけじゃなく、スクールカーストの下層に位置する女の子が居ることで、学校が社会の縮図であることをより明確に表せるというご本人の考えを聞いて、なるほど〜!と思った。



すごい長くなってしまった!けど、ここに書ききれないぐらい一人一人が本当に魅力的だった。

個人的にグッときた場面は、まゆみがなぜ「リボンの騎士」のお話に拘ったのかがわかるところ。小さい頃に母親から教わって、その時から漫画の登場人物たち(ヒョウタンツギ含む)が少女のまゆみのそばにいて、物語の中でも度々「リボンの騎士」のキャラクターたちが登場し、ついには演劇部の最大のピンチの時にキャラクターたちが現実に助けてくれたりもする。でも、物語が終わる頃に「もう、まゆみには自分たちは必要ないのだ」とキャラクター達が自ら離れていった。
架空のキャラクターたちが寂しいまゆみの心をずっと支えていたけど、成長し現実の仲間(演劇部員)を得たまゆみからは離れていった。
こういう「大人になったら見えなくなる・お別れする」系の設定に弱いので結構マジで泣いた…。

あと、ヒョウタンツギは、原作「リボンの騎士」に登場するヒョウタンツギがお話の中で特に重要な役回りではないことで「自分だけ何の役にも立ってない」と悩んでいたが、最後の最後、本番中にステージに重要な小道具を置き忘れるという事件が起こり、まゆみがヒョウタンツギとして舞台に出てその小道具を取りに行くという、「ヒョウタンツギ」という役があったからこそ突然現れておどけながらピンチを切り抜けることができた、超役に立ったよ!という場面も泣いた。

あとあと!サファイア王女役のトーコが、王子役の中島先生とのキスシーンを嫌がり、本番前にまゆみと二人きりの時に「お芝居がファーストキスなんて嫌だから、どうせならまゆみと今キスしちゃおう!」と言う突然の百合シーンもものすごいドキドキした!
「いやいや〜ないでしょ!」と言って一旦はやめるが、思い出話などしている内に段々とイイ雰囲気になり、最終的に「じゃー、しよっか!」とキスするという流れがリアルでよかった…。

そして!最も印象的だったのは、本番中に紙吹雪を降らす演出の際に、降らし係の子の手違いか、もしくはわざとか、舞台上でなく舞台裏に雪がハラハラと降ってくる場面。
「何やってんだよ!ここじゃねーよ!」と、ミスだと思ったまゆみは怒るが、この時漫画のキャラクター達が「違うよ、君に向けて降らせてるんだよ」と言った。


ずっと舞台裏で頑張ってきたまゆみへの祝福のように降る紙吹雪が本当に綺麗だった。
この「舞台裏に降る雪」のとても美しいシーンは、もし裕乃ちゃんがサファイア王女役をやっていたら観ることができなかった筈だ。
この配役で、この場面を観ることができて、よかったな〜〜〜と、最初の不満が完全に払拭されたのであった。



アフタートークでは、主演二人と男性陣に加えて、女生徒の部員達の中から数人(花本先輩含む)、「自分の役以外でどの役をやってみたいか」など色々なトークテーマで、稽古中や楽屋での様子もうかがえる楽しいトークだった。
伊藤優衣さんが「裕乃が楽屋の鏡の前が片付いてて一番綺麗」と言うと裕乃ちゃんが「いつもバッグ置いてない。盗られそうで…」と問題発言したり(「そんなに信用してないんかーい!」と大騒ぎに)、
他の女生徒(お名前失念)が「お客さんからは見えないのだけど、裕乃ちゃんがヒョウタンツギに扮して小道具を取りに行く場面で、いつも全力で踊ってくれるので皆可笑しくて笑ってた」と言うと校長先生役の水谷あつしさんが「ひろの〜ちょっとやってみようか!」とナイスパスして(「お願いします!やってください!」と土下座までされていた)、共演者しか見えない位置でやっていたその踊りを嫌々ながら再現してくれたりと、かなりサービス精神旺盛なトークだったと思う。
そしてキャスト同士の良い雰囲気も伝わってきた。(水谷あつしさんが裕乃ちゃんを「ひろの」って呼び捨てにしてたの、なんかすごい萌えた)
ヒョウタンツギ再現シーンをやり終えた後、裕乃ちゃんが無言で水谷あつしさんに拳銃を突きつけていたのもよかった。








長々と取り留めもなく書いてしまったけど、とにかく裕乃ちゃんのファンとしても、演劇というものが好きな人間としても、心満たされる素晴らしい舞台だった。
「リボンの騎士」、ありがとう!
でも、チケットを普通郵便で送るのだけは絶対やめて!





2016年3月11日金曜日

《観劇》ねもしゅーのおとぎ話 -ファンファーレサーカス- のこと



2月14日(日) at 新宿 FACE
ねもしゅーのおとぎ話 ファンファーレサーカス
千秋楽公演。
蒼波純ちゃんの初舞台、趣里ちゃんとダブル主演、そしておとぎ話も出演(私にとってとても大切な映画「おとぎ話みたい」の、おとぎ話×趣里ちゃんの組み合わせが再び!)、しかも小さな頃から場面設定として大好きな『サーカス』・・・と、超個人的な夢のような要素ばかりが重なって、期待がこれ以上ないくらいに膨らみまくっていたのだけれど、その期待を軽々と飛び越えてくれた!


劇場に入ったら思ったより客席とステージの距離が近くて、まるで本当のサーカス小屋のようだった。花道のようにせり出した所に、大人二人座れるソファぐらいの大きさの巨大な本があった。舞台装置としては途中で引っ込んでいたけれど、この「巨大絵本」が常にお話の中心に在る象徴的な存在として印象に残っている。


ステージ全体にサーカス小屋のような装飾がされていて、奥の物々しいフェンスで囲まれた檻のようなスペースの中に楽器があって、それはバンド・おとぎ話のためのセットだとわかった。
おとぎ話が、この舞台のテーマソングと一聴してわかる楽曲「ファンファーレサーカス」(『ついでに僕らは おとぎ話〜♪』とさりげなく自己紹介している歌詞が印象的だった)を奏でて、趣里ちゃんを中心とする出演者のダンサーの皆さんが踊る華やかなシーンで幕開け。
趣里ちゃんの踊る姿を目の前で観た衝撃があまりにも強すぎて、このオープニングからもういきなり泣いた。
「サーカスの踊り子」という設定上、趣里ちゃんが踊るシーンがこの後何度も出てきて、私はその度にパブロフの犬状態でボロボロと恥ずかしいくらい泣いてしまった。


物語は蒼波純ちゃん演じる「妖精は本当にいる」と信じているファンタジーや空想が大好きで将来は童話作家になると決めている、主人公の中学生女子・音(オト)と、現実主義で音の言うことを全く信じないばかりか、もっと現実を見ろと言う同級生のミカコ(ハコイリムスメの神岡実希ちゃん、超可愛かった)の言い合うシーンで始まった。
頑固に「妖精はいる」という主張を曲げない音に呆れたミカコが帰ってしまってから、梨木智香さん演じる本物の妖精が出てくる。
この、梨木さんの妖精が、ま〜従来の妖精の典型的イメージとかけ離れていてサイコーだった!まず体がデカい・背が高いだけでなく全体的にガッシリしている・声が大きくて、舞台人(月刊根本宗子の劇団員さん)らしい過剰すぎるぐらい過剰な演技と、こちらは自然すぎるぐらい自然な蒼波純ちゃんとの掛け合いが面白かった。
はヘンテコな妖精の魔法で、絵本の世界に入り込む。
この絵本というのが、『ファンファーレサーカス』というお話。
しかし、妖精がテキトーに選んでしまったこの本は、が「私、このお話嫌いなんだけど〜!違う絵本がよかったよ〜!」とブーブー文句を言うほど、悲しいお話だった。

趣里ちゃん演じる沙亜李(サアリ)は、あるサーカスの看板娘の踊り子で、サーカス団長の一人娘。母である団長は金儲けの事しか考えず、魔女と契約して沙亜李に誰もが夢中になる素晴らしい踊りを踊る能力を与える代わりに、二十歳の誕生日が来るとその能力は消え、恋に落ちた沙亜李が自ら魔女に『自分の一番大切なもの』を差し出すように仕向けられていた。魔女と契約して足が動かなくなった沙亜李は、その惨めな姿を見世物にされる。沙亜李が恋した相手は団長に檻に入れられて、二人は同じサーカス小屋にいても永遠に会うことはできない。
 

「足が動かなくなった未来の沙亜李」は根本宗子さん(言うまでもないがこの劇の作・演出)が演じ、普段は閉じ込められているが、その姿をステージに晒して団長が「足の動かなくなった踊り子ですよ〜!皆様、お恵みを〜!」と、客から金を巻き上げるという痛々しいシーンもあった。
沙亜李が恋に落ちる有馬(アリマ)は、その名の通りバンド・おとぎ話のボーカル有馬さんで、絵本に入り込んだはその有馬の役を演じることになる(ので、髪もモジャモジャになり男の子の格好)という、一つの役の過去と未来を二人の役者が演じる複雑な構成。クライマックスにはその他のサーカス団員たちなど絵本の全キャラクターに加えて、を助けようと入り込んでしまったミカコまでもが物語の哀しい展開にブチギレて反乱を起こし、絵本の最終ページを破ってしまう。
その続きをがペンをとってハッピーエンドに書き換える・・・という展開はこうやって書くと少々ご都合主義的に感じてしまうけど、「女の子が自分の力で哀しみだらけの世界を変える」という、このご時世にぴったりの爽快感があった。
ミカコがの世界を受け入れていく過程や、母親が冷酷になったきっかけと思われる沙亜李の父親の死のエピソードなど、劇中ではバッサリ省かれていたけれど、もっとそこ掘ってほしかったな〜と思う所も多々あった。
でも、この劇はかなり「見せ場」というものがハッキリしていて、全てがその見せ場を引き立たせる為に作られているようにも思える(上記のエピソードがもし丁寧に描かれていたら、見せ場が最大限に活かされなかったかもしれない)。

印象的だったシーンは、何と言っても(音が演じる)有馬と、おとぎ話の有馬が歌いバンドが演奏し、沙亜李が「お金をとらずにタダで踊るな」と母親から言い聞かせられているにも関わらず、「こんな素敵な歌声を聴いていたら、踊らずにいられない!」とばかりに踊り出してしまうところ。
結構強引な展開だと思うし、何より「誰もが夢中になるサーカスの目玉」である踊り、という設定で、もしここで沙亜李のダンスがショボかったら、全くお話が成立しなくなってしまうリスクもある。しかし、その強引さも気にならなくなる説得力のある踊りだった。
趣里ちゃんの踊る場面は、「COSMOS」のPVで何度も繰り返し見たし、映画「おとぎ話みたい」のシーンも目に焼き付いているし、心の中で何度も再生していた。
映像と自分の記憶の中にしかいなかった存在が今、目の前で生きて動いているという事実に胸が震えたとか、その状況がまさに絵本の中に入り込む主人公と重なっていたからとか、理由を言葉にしてもどれも本当のこととは遠ざかるように感じる。
圧倒的なものを前にしては、只々涙を流すことしかできない。
それから、沙亜李がまさに足が動かなくなる直前、「この一曲だけでも有馬の歌と踊れたら、自分の一番大切なものを失ってもいい」と沙亜李が全身全霊を賭ける曲が、まさにその「COSMOS」だった、第一のクライマックスシーン。


物語の哀しい展開を誰もが知っている中で、一瞬に自分の全てをこめて踊る沙亜李の姿に胸が痛くなるのと、この曲の切なさが重なって、まるでこのシーンのために作られた曲のように感じた。
もしバンド・おとぎ話を全然知らない人がこの舞台を観たら、「ファンファーレサーカス」以外の曲も全部この舞台の為に書き下ろされたかのように感じたかもしれないと思った。
有馬以外の出演者が歌う場面はほとんどないので、ふつうのミュージカルともちょっと違うし、まさに「音楽劇」としか言いようのない舞台。単なるBGMとは全く違い、音楽が物語を動かしこの世界を包んでいて、音楽そのものが役者として舞台に立っていたみたいな感じ。
あと、やはり有馬さんのビジュアルの特殊さは唯一無二だと思った…一度見たら忘れられないお顔。これを観て、役者として有馬さんにオファーする人いるんじゃないかな〜とちょっと思った。





趣里ちゃんは、ダンスのシーン以外も「おとぎ話の登場人物」らしい戯画的なコメディエンヌに完璧になりきっていて、クルクル表情が変わって、とってもキュートだった。
(勝気な感じで『フンッッ!』てすぐ言うのが可愛かった)
カーテンコールの挨拶の時に、感極まった様子で話しながら突然みんなの列から離れてヒョコヒョコと前に出てきて、「あ、すみません…」となっていた若干挙動不審な可愛い動き→も忘れられない。
あんなにエレガントに踊っていた姿を見た直後に見たから余計にそのギャップが印象的だった。









蒼波純ちゃんは、初舞台ということを忘れてしまうくらい、「ここにいることが当然」という姿で舞台に立っていて、台詞の棒読み感とか表情の動きが乏しいなどの技術的なことはどうしても出番が多いので目立ってしまっていたけれど、それよりもそういった技術では出せない「その場にいるのが自然なことだと感じさせる力」が備わっているということが改めてわかった。
映画にも何本も出て、イベントなどでたくさんの人の前に出る経験を積んでも、純ちゃんは初めて見た時からずっと変わらない。
「普通」の女の子だけど、満員の客席の前でステージに立っても「普通」でいられる事の異様さを改めて感じた。


千秋楽はちょうどバレンタインの日だったので、アンコールの後に出演者の皆さんがチョコを投げてくれるという大盤振る舞いのサービスが。
なんと、蒼波純ちゃんと趣里ちゃんからチョコを貰えるバレンタインだなんて・・・!(実際に純ちゃんの投げたチョコをキャッチしたのは隣の席にいた連れだったので悔しかった)
蒼波純ちゃん、趣里ちゃん、サーカス、バンド・おとぎ話という、
自分が個人的に偏愛する要素がこれだけ揃い踏みしているのにそれぞれがケンカせず、綺麗に組み合わさった魔法のような舞台だった。すごい好きなものばかり入れた闇鍋が超美味しかった!みたいな気持ち。




2016年3月5日土曜日

Especia Hotel Estrella -Check out- 夜公演のこと




2月28日(日)
Especia  Hotel Estrella -Check out- 
(夜公演) at 恵比寿 The garden room

Especiaの現体制ラストの東京ライブ、
三ノ宮ちか/三瀬ちひろ/脇田もなり卒業前に東京で観られるのはこの日で最後。
そんな状況だというのに、しんみりしたりする所は全く無く、ずーーーっと踊りっぱなしで只々「良い音楽」に満たされた時間だった。
でもそれはあくまでも外野の人間が感じたことで、ずっと近くで見ていたファンの人とはやっぱり気持ちの温度差があったと思う。

ステージ上の黒い幕(引き割り幕?)が下りたままで、中央にロゴのネオンサインが小さく光っているシンプルなステージだったのが「祭りの後」感があったけど、そのステージで最後にEspeciaにしかできない形の祭りが繰り広げられていた。
ライヴはゲストを交えての2曲をやって一旦はけて「アンコール!」の声が上がって再登場した後に20曲以上ほぼノンストップでやるという物凄い構成だったけど、この日のステージそのものが「壮大なアンコール」だったようにも見えた。
友達や連れと一緒に見たい気持ちもあったけど、私は5人の「顔」がすごい好きで、見ておきたかったので、人と人の隙間を縫って出来る限り前に行ってみた。そして、そうやっておいて本当によかった〜!と思った。
5人とも本当に晴れ晴れとした良い表情していたし、特にちかぶぅの最後の笑顔は忘れられない。自分の見た「アイドルのライヴにおける去り際の表情」というものの中でも、トップクラスに入る神々しさで拝みたくなるぐらいだった…。


Especiaの好きだったところは、あれほど完璧に作り込まれたコンセプト・世界観の中でやっているのに、メンバー本人たちがそれに縛られている窮屈そうな感じがしなかったところ。
それと、みんな可愛いのだけど、ものすごく飛び抜けて圧倒的な美人という人はいない。でも普通の女の子もコンセプトと楽曲次第で、こんなにもカッコ良く輝くことができるという証明のように見えたところ。
あと、ずっと前にペシスト(Especiaのヲタ総称)の方とちょっとした議論になったこともあったのだけど、衣装がなんかいつもガチャガチャしてるのがずっと疑問で(デニムでまとめられてた時はわりとスッキリしていたけど)、シルエットは大阪の街角に普通にいそうな感じで「堀江系」というキャッチコピーには合ってるのかもしれないけど、なんか曲のオシャレ過ぎるほどオシャレな雰囲気に合ってない…と感じていた。そのアンバランスさを見せてるのかとも思えたけど。
でも代官山UNITの申し訳ナイトのライヴの時に、ミラーボールの下で、これもまた作り込まれたクレイジーな感じの映像が映る大画面をバックに踊る姿を見たら、突然その衣装がバチッとハマって輝いて見えて、「あ〜作り込まれた空間で最も映えるような衣装なんだな、これはこれで凄く良くできていたのか」と納得した。
写真と動画しか見ていないけれど、味園ユニバースのライヴでも素晴らしかった。


それから途中でハッとしたのは、この日のライヴは始めにゲストを迎えての2曲をやった後、一旦はけて『アンコール』として20曲ノンストップで歌い踊る(本当に一回も水分補給しなかった事に驚愕!)という構成だったのに、はるかちゃんもなりちゃんえりかちゃんの前髪がほぼ崩れていなかったこと。そして、ダンスパートの多い二人、ちかぶぅと三瀬さんはキャップとバンダナで髪型はほぼ崩れないようになってる。
アイドルのメンバー卒業直前ライヴでしかも20曲連続というすごい状況なのに、見た目には全くそれが表れていなかった。最後まで完璧にカッコ良かった。

翌日の2月29日にファンクラブ限定ライヴが大阪であり、3月1日になるとメンバー全員のTwitterアカウントが消え、今は検索しても「存在しません」になっているけど、消えた直後だけ、ヘッダーの画像が最後のアーティスト写真のテーブルから全員がいなくなってる画像になってた。






細部まで恐ろしいほど徹底していた。
最後ギリギリに、ちかぶぅがふぁぼってくれて嬉しかったな。



Especiaの型から抜けた三人と、今後もEspeciaとして生きる道を選んだ二人のこれからはどうなっていくのだろう。


この日聴けなかった曲と



この日聴けて嬉しかった曲



2016年2月26日金曜日

amiina「Girl of Wind,Girl of Fire」のこと

 


2016年12月13日 at 新宿RUIDO K4

Girl of Wind,Girl of Fire 
amiina かわいみいなラストライヴ

山井あみちゃんかわいみいなちゃん二人で始まったamiinaというユニットから、みいなちゃんが脱退。その最後のライヴのこの日。
2月に入ってからこのライヴの日がいよいよ迫ってくると、この日が来るのがとても寂しくて永遠に来ないでほしいと思うのと同時に、絶対に最高のライヴ最高の時間になるであろう日でワクワクする気持ちもあった、不思議な数日間だった。
あの数日間に感じていた気分が何かに似ているなーと思っていたのだけど、小学校や中学校の卒業式前の数日間と同じような気持ちだったことに後から気づいた。大人になってからもそんな気持ちが味わえる日が来るなんて、あの頃は思わなかったな!

主催ライヴのWonder Travellerが2回開催された同じ場所で、恒例の素敵な飾り付け、そして共演の多かったMIKA☆RIKAの元プロデューサーのDJ-S.A.L.さんのオープニングDJで始まって、
amiinaの二人が出てきてちょっとだけ挨拶、ニコニコ笑顔でトップバッターのライムベリーを呼び込んで、しんみりした空気は全くなく、ライヴが始まった。

出演順:ライムベリー963校庭カメラガールツヴァイ3776デスラビッツ(シークレットゲスト)

ライムベリーにもサポートDJとしてS.A.L.さんが入っていて、私はその体制でのライムベリーは初めて観たのだけど、いきなり初めにMIKA☆ RIKA曲の「下っ端」のイントロをかけてMIRIちゃんをズッコケさせたりして(MISAKIちゃんは歌おうとしていて、度胸あるな〜と思った)、しかもそれで結構ウケたためか最後にももう一回「下っ端」をかけたり、MIRIちゃんにフリースタイルやらせたりと結構好き放題やっていたような…でも楽しかった!
963は大好きな「すけるとんがーる」が聴けて嬉しかったし、ハチャメチャなMCもいつも以上に弾けていて、勢いが凄すぎて大人に怒られるんじゃないか…とヒヤヒヤするほどだった。でももし怒られたとしても、あの勢いを失わないでほしい!
校庭カメラガールツヴァイは、はじめにもるももるちゃんとののるるれめるちゃんが「初めて会ったのが○○だったね〜」「かわいかった〜」と、amiinaとの思い出を(お客さんに向かってというより何となく話し出す感じで)お喋りしていたと思ったらいつの間にか始まるという演出、そしてすべての曲がお別れと二人の門出に向けて歌われているかのような圧巻のライヴだった。人が沢山で位置的にメンバー全員は見えなかったけど、ののるるれめるちゃんが猫みたいで可愛くて特に印象に残った。
そして↑の絵だけじゃなく本当に飛行機で大阪から駆けつけた3776(本当に間に合ってよかった〜!)は、季節が過ぎゆくことの残酷さと美しさが詰まった「春が来た」で始まった。ちよのちゃんが目の前で歌い踊る姿を見ていると本当に時空が歪んだかのような気持ちになって、今が2016年の2月13日だという事を一瞬忘れてしまう。そして最後に、おそらくやるだろうと予想はしていたけど、その予想を上回る素晴らしさだった、amiina3776のコラボでの「3.11」


この時観た光景をずっと忘れたくない、でも人間はどうしても全ては憶えていられなくて忘れていってしまう、一瞬たりとも逃したくないのにどんどん涙が出てきて目の前がぼやけるのがもったいなくて「涙〜!止まってくれ頼む〜!!」と思っていた。
この曲の最後の歌詞、「今ここにある景色を ぎゅっと抱きしめるの」をみいなちゃんが歌い、その後につづく「今ここにいるあなたを ぎゅっと抱きしめるの」をあみちゃんが歌っていた。
ちよのちゃんが「(amiinaの二人とは)正直、学校の友達よりも仲良い」と本音を漏らしていて、そんな関係の友達とのお別れは本当に悲しいことの筈だけど、三人が少なくともステージの上では終始まったく湿っぽくならずに笑顔でアイドルとしてやりきった事に、何よりも強く三人の友情を感じた。ただ年が近いというだけじゃなく、ステージの上に立つ人間として共鳴するものがあったからこの三人はこんなにも仲良しだったんじゃないかと、改めて感じたコラボだった。
(ステージ裏では、ちよのちゃんは着いた瞬間から号泣だったらしい。ステージのパフォーマンスではそんなことを微塵も感じさせなかったので、後から聞いてまた涙)



           (1:00:37からコラボの「3.11」)


その後、シークレットゲストでデスラビッツが登場!!
「恋する季節」の一曲を歌い風のように去っていったが鮮烈なインパクトだった。
いや、去らないで部長だけが残ってたんだった!「帰れコール」にもめげず、たまにダミ声じゃなく普通のトーンの声になって、amiinaへの想いを語る部長に結構グッときた。
普通の声、かなりイイ声だった・・・。

intermissionを挟んで、いよいよamiinaのライヴ!

「illumina」の、みいなちゃんの綺麗な歌声で『amiinaの世界』の幕が開いた。
「マインドトラベル」は、赤坂GENKI劇場で初めてamiinaを観た時に初めて聴いた曲で、その時の気持ちを思い出したり、「RunBlue」からの「1☆2☆3」で、まじでメガネが吹き飛ぶほど暴れたり、「キーメーカー」でMIRIちゃんが出てきた時はカッコ良さに痺れ、「Canvas」の皆で一緒に歌うところは喉が枯れるんじゃないかというほど思い切り歌い叫んだ。
そしてみいなちゃんから、あみちゃんに書いてきたお手紙を読むところ、その瞬間まで本当にこの時間を楽しむことしか集中していなかったので、急にしんみりとクールダウンするかと思っていたけど、みいなちゃんの心のこもった手紙、「amiinaの活動を通して、音楽が好きになった」という言葉と「ずっと友達です」という言葉をみいなちゃん自身の口から聞けたことでクールダウンどころかこの日一番胸が熱くなったのだった。
あみちゃんは、泣いてボロボロで「どうしよう声震えちゃうかも…」と自分で言っているほどで、こちらも「こんなに泣いてるのに歌うなんてできるのだろうか」と心配になってしまったが、そんな心配はまったく無用で、直後の「I’m home」を全く声を震わせずに綺麗に歌っていた姿、本当〜〜〜に凛々しくてカッコ良かった。その歌い出しの美しい声を聴いた一瞬で、「これからのamiina」を心の底から信じられた。


(この日にプレゼントした、キャンバスに描いたamiinaの絵を物販のところに飾ってくださった)






ここからはライヴのことではないけど、私にとってはとても大切な思い出。
amiina ヲタの皆さんが、みいなちゃんとあみちゃんに渡すメッセージカードを集めていて、そのカードを貼るアルバムがただのアルバムじゃつまらないから、今までのライヴ写真や思い出の写真や、活動をまとめた年表や、歴代の衣装のイラストなどを載せたamiinaの歴史の詰まった一冊にしようという企画があり、私は表紙のパッチワーク部分を作ったり、イラストのページで参加させてもらった。
メンバーの誕生日や卒業の時などで「アルバムをつくる」というのはヲタ活動の定番だけど、amiinaはあえて今までそういう事をやっていなくて、この「みいなちゃんラスト」という特別の時だからこそ皆さんが集結して、ああでもないこうでもないと言いながら、大の大人(私含む)がチマチマした可愛いシールとかマスキングテープなどで工夫して
デコレーションしていたその時間が、本当に楽しかった。
イラストページは身内からのキツいダメ出しを受け、半分泣きながら毎晩深夜までかかって制作。それも今思うと良い思い出だし、プレッシャー受けながらあまり描いたことのないタイプの絵を描くということは自分にとって良い経験になった。
アルバム制作に関われて本当に幸せだった。amiina membersの皆さん、ありがとうございました!!!




(アルバム表紙)



(イラストページの一部)


アルバムはみいなちゃんの分だけだと思っていたあみちゃんに、「はい、あみちゃんにも〜!」と渡した時の本当にビックリした顔、可愛かった。

このアルバム作りも、当日のライヴも、その場の皆があみちゃんとみいなちゃんに感謝し、未来を信じる区切りとしての時間だった。こんな風に丁寧に送り出せること、これまでの感謝とともに見届けられることは本当に幸せなことだ。
お客さんが何千何万といる規模のアイドルに比べたら、その存在を知っている人はずっと少ないかもしれない。でもその少ない中に、確実にその人の一生の宝物になるような時間を残してくれた。
これまでのamiinaにありがとう!
これからのamiinaを、楽しみにしています。